The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「おー…。来てる来てる。来てますねー」
俺の執務室に、上級会員から送られてきた選りすぐりの誕生日プレゼント達が届いていた。
何だろうなぁ。今年は。
ふむふむ、これはルティス帝国でも有名な避暑地の別荘。
去年別の会員にもらったから要らねぇな。
俺の別荘、これで何軒目だ?
全部ハーレム会員からの貢ぎ物。
こっちは…車か。外国産の超高級車だ。値段にしたら…億は下らないだろう。
これも要らないなぁ。一昨年くらいにももらったから。
そもそも俺、あんまり車乗らないし。
あとは…お酒だ。何百万もする年代物のワイン。
これは良いものだな。ルルシーと飲もう。
他にも、高級ブランド店の大粒のダイヤモンドがついた指輪やネックレス、鮮やかなサファイアが散りばめられた腕時計もあった。
ふむふむ。まぁいつも通りって感じだな。
「…ん?」
俺は足元に転がっていたプレゼントが目についた。
この差出人…。
すると、そこに。
「やっほー!ルル公~!ハピバ~!」
「やぁルレイア。お誕生日おめでとう」
「ルレイアっ…。誕生日おめでとう!」
「ハッピーバースデー、ルレイア先輩」
「あ、皆さん」
俺の部屋に、幹部組が訪ねてきてくれた。
そして勿論、俺の愛しいあの人も。
「おめでとう、ルレイア」
「ルルシー…」
ルルシーにおめでとうを言ってもらえるなんて。毎年のことではあるが、嬉しくて涎が出そう。
「しかし、この部屋も足の踏み場がないね」
「物凄い数のプレゼントだな。毎年こうなのか?」
「年々増えていってるよ。減ることはないね」
ふっふっふ。これも俺の人望あってこそよ。
凄いだろう?
「アリューシャなんか、今日来たとき足元荷物だらけで、蹴躓いて転けるところだったぜ」
「あはは。済みませんね、アリューシャ」
毎年のことだし、許してくれ。
今度から、新しいハーレム会員には誕生日を数日ずらして教えようかな。
そうすれば少しはプレゼントを分散して届けられるだろう。
「ちなみに、今年の一番の釣果は?どんな感じ?」
「この高級車ですかねー…。あとは別荘と。この腕時計も相当値が張ると思いますよ」
俺はサファイアが散りばめられた腕時計を、皆に見せた。
「うぉぉ。腕時計かっけぇ。青い石ついてる」
「サファイアだね」
「アリューシャ要ります?良かったらあげますよ」
俺は既に、自分の好きなブランドの腕時計を持ってるし。
大体、もし欲しいものが出来たら、新たに貢がせれば良いのだから。
自分で買っても良いし。
だから、人にあげても全く惜しくない。
「え、マジ?良いのー?」
「良いですよ。どうぞ」
「やったー!ルレ公さんきゅ。見て~アイ公。ルレ公に腕時計もらった~」
「良かったねー、アリューシャ。綺麗だね」
「へっへ~」
「…小学生かよ、お前は…」
ルルシーは呆れたように呟いていた。
まぁまぁ、良いじゃないか。大袈裟に喜んでくれる方が、俺も譲った甲斐があるよ。
「毎年のことだがな…ルレイア。お前、そのプレゼントはどれも、女の子達がお前にってプレゼントしたものなんだぞ。アリューシャに譲る為に渡してんじゃないんだぞ」
「これは良いんですよ。上級会員からのプレゼントではありますけど、でも所詮俺の本命じゃありませんし」
俺の本命は、あくまでこの『青薔薇連合会』の家族からのプレゼントだから。
その他なんて、大して要りもしないんだからフリマにでも出せば良いのだ。
「そうだったね。じゃ、まず私から渡そう。ルレイアにプレゼント」
と、アイズレンシアが俺に紙袋をくれた。
わぁい。本命プレゼントだ。
やっぱり、これが一番嬉しいよね。
俺の執務室に、上級会員から送られてきた選りすぐりの誕生日プレゼント達が届いていた。
何だろうなぁ。今年は。
ふむふむ、これはルティス帝国でも有名な避暑地の別荘。
去年別の会員にもらったから要らねぇな。
俺の別荘、これで何軒目だ?
全部ハーレム会員からの貢ぎ物。
こっちは…車か。外国産の超高級車だ。値段にしたら…億は下らないだろう。
これも要らないなぁ。一昨年くらいにももらったから。
そもそも俺、あんまり車乗らないし。
あとは…お酒だ。何百万もする年代物のワイン。
これは良いものだな。ルルシーと飲もう。
他にも、高級ブランド店の大粒のダイヤモンドがついた指輪やネックレス、鮮やかなサファイアが散りばめられた腕時計もあった。
ふむふむ。まぁいつも通りって感じだな。
「…ん?」
俺は足元に転がっていたプレゼントが目についた。
この差出人…。
すると、そこに。
「やっほー!ルル公~!ハピバ~!」
「やぁルレイア。お誕生日おめでとう」
「ルレイアっ…。誕生日おめでとう!」
「ハッピーバースデー、ルレイア先輩」
「あ、皆さん」
俺の部屋に、幹部組が訪ねてきてくれた。
そして勿論、俺の愛しいあの人も。
「おめでとう、ルレイア」
「ルルシー…」
ルルシーにおめでとうを言ってもらえるなんて。毎年のことではあるが、嬉しくて涎が出そう。
「しかし、この部屋も足の踏み場がないね」
「物凄い数のプレゼントだな。毎年こうなのか?」
「年々増えていってるよ。減ることはないね」
ふっふっふ。これも俺の人望あってこそよ。
凄いだろう?
「アリューシャなんか、今日来たとき足元荷物だらけで、蹴躓いて転けるところだったぜ」
「あはは。済みませんね、アリューシャ」
毎年のことだし、許してくれ。
今度から、新しいハーレム会員には誕生日を数日ずらして教えようかな。
そうすれば少しはプレゼントを分散して届けられるだろう。
「ちなみに、今年の一番の釣果は?どんな感じ?」
「この高級車ですかねー…。あとは別荘と。この腕時計も相当値が張ると思いますよ」
俺はサファイアが散りばめられた腕時計を、皆に見せた。
「うぉぉ。腕時計かっけぇ。青い石ついてる」
「サファイアだね」
「アリューシャ要ります?良かったらあげますよ」
俺は既に、自分の好きなブランドの腕時計を持ってるし。
大体、もし欲しいものが出来たら、新たに貢がせれば良いのだから。
自分で買っても良いし。
だから、人にあげても全く惜しくない。
「え、マジ?良いのー?」
「良いですよ。どうぞ」
「やったー!ルレ公さんきゅ。見て~アイ公。ルレ公に腕時計もらった~」
「良かったねー、アリューシャ。綺麗だね」
「へっへ~」
「…小学生かよ、お前は…」
ルルシーは呆れたように呟いていた。
まぁまぁ、良いじゃないか。大袈裟に喜んでくれる方が、俺も譲った甲斐があるよ。
「毎年のことだがな…ルレイア。お前、そのプレゼントはどれも、女の子達がお前にってプレゼントしたものなんだぞ。アリューシャに譲る為に渡してんじゃないんだぞ」
「これは良いんですよ。上級会員からのプレゼントではありますけど、でも所詮俺の本命じゃありませんし」
俺の本命は、あくまでこの『青薔薇連合会』の家族からのプレゼントだから。
その他なんて、大して要りもしないんだからフリマにでも出せば良いのだ。
「そうだったね。じゃ、まず私から渡そう。ルレイアにプレゼント」
と、アイズレンシアが俺に紙袋をくれた。
わぁい。本命プレゼントだ。
やっぱり、これが一番嬉しいよね。