The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
ルルシーの、隠し撮りベストショットなんて。

買えるものなら、俺は億単位で金を出しても構わないぞ。

それを誕生日プレゼントにくれるなんて、ルリシヤはなんて良い人なんだろう。

「ありがとうございます、ルリシヤ。あなたは神ですよ」

「そうか。ふふ…そんなに喜んでくれるとは。苦心して隠しカメラ仕掛けた甲斐があったよ」

ルリシヤ大好き。マジもう神。

持つべき者は、有能な後輩だな。

だが、ルルシーは。

「…ルリシヤ。お前後で…俺の執務室に来い。ちょっと話がある」

激おこルルシーインフェルノだった。

そんなルルシーを、アイズが宥めてくれた。

「ちょっと。本部で決闘始めないでね。良いじゃないかルルシー。ルレイア、こんなに喜んでるんだし」

「喜んでるなら何しても良いのか!この変態仮面め!何考えてるんだお前。いつの間に仕込んだ!」

「いつの間にって…。やれば出来るもんだぞ。ルルシー先輩が不在の隙とか…。それと、ルルシー先輩の直属の部下に、『嫁にプレゼントしたら良い』って高級チョコレート菓子渡したら、あっさり協力してくれたぞ」

「ルヴィアぁぁぁっ!あいつ、俺を売りやがったのか!」

あらあら。ルリシヤ策士だな。

ルヴィアさんを嫁モードにして、隠しカメラ設置に協力させるとは。

「ルルシー先輩本人でさえ意識してないときの表情を激写してるからな。是非楽しんでくれ」

「ありがとうございます…!家宝にしますね」

帰って、一人でベッドの上で、じっくりと堪能させてもらうよ。

これだけで夜を明かせる自信があるな。

「…俺、もう安心して執務室で仕事出来ない…」

「元気出して、ルルシー…。本体をプレゼントされなくて良かったじゃないか」

「マジ気の毒だわー。ご愁傷様。相手が悪かった」

ルルシーは、アイズとアリューシャの二人に慰められていた。

うふふ。このお宝は大事にしまっておこう。

「…ところで、ルレイア先輩」

「はい?」

「さっきから気になってたんだが…。そのプレゼントは、上級ハーレム会員からのプレゼントなのか?それにしては随分…こう言ってはなんだが、安物だな」

ルリシヤは、俺が脇に置いていたプレゼントの包みを指差した。

中身は、オニキスのピアスと、黒い花のプリザーブドフラワー。
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