The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
俺は直ちに仲間達を集めて、緊急会議を開いた。
「どうしたんですか?ルアリスさん…。いきなり集まってくれ、なんて…」
「まさか、何か良くないことが…」
セトナ様も、ラシュナも、不安げに俺の顔を伺った。
いきなり召集をかけたのだから、皆が不安に思うのは当然だ。
だが、どうしても皆の知恵が必要だったのだ。
特に、ヴァルタの意見が。
「…実は先程、ルレイア殿から電話が掛かってきた」
「えっ…ルレイアさんから…?」
皆、ルレイア殿のことは忘れていないと思う。
いや、忘れようと思っても忘れさせてはくれまい。
それが、あの人の恐ろしいところだ。
「ルレイアは何て言ってきたの?」
ヴィニアスは興味なさげにあくびをして、俺にそう聞いた。
ヴィニアスが羨ましい。ルレイア殿の名前を聞いてもびびらないなんて。
それはともかく。
「…来週、誕生日なんだそうだ」
「…」
「…そう。それはおめでと」
…うん。おめでとで済めば良かったんだけど。
残念ながら、おめでとでは済まないのだ。
「しかも、二回強調して誕生日だってことを伝えてきた。これは…恐らく…」
「誕生日プレゼント何か寄越せってことだろうね」
その通りだ、ヴァルタ。
俺もそう思う。ってかそうでもなきゃわざわざ電話なんてしてこないだろう。
「自分からプレゼントの催促とは…。図々しい男じゃのう」
「ルレイアらしいじゃないか。それに、あの男のお陰で憲兵局と、その残党まで倒せたんだから」
「誕生日プレゼントくらいは…送らせてもらわないと、バチが当たるわね」
祖国を救ってくれたのだから、山積みの金塊を送っても良いほどだ。
そう思えば、誕生日プレゼントの催促くらい、何でもない。
それに、こちらに選ばせてくれるだけ良心的だ。
祖国の領土半分寄越せ、なんて言われたら大変だからな。
「とはいえ…。下手なプレゼントを渡して、あの人の機嫌を損ねたくはない。何を渡せば良いものか…」
ルレイア殿を知らない人が見れば、こいつらは一体、何だってそんな下らないことで頭を悩ませているんだ?と。
首を傾げることだろう。
あの死神を、知らないでいられるということはそれだけで幸せだ。
「やっぱり…あの人の好きそうなゴスロリ服とか…」
「あぁ、やめとけやめとけ。それこそ下手なものを送って機嫌を損ねるぞ」
…確かに。
こだわりあるだろうからな…。俺ごときのセンスでは、ルレイア殿のお眼鏡に適う服を選べるとは思えない。
なら、ルレイア殿の好きな分野で責めるのは危険か。
メイク道具とか…。アクセサリーとかも。
「…ここは無難にしておくべきじゃないかしら…」
「無難?」
「お菓子とか…。お酒とか…」
「…そうだな」
食べ物系は、当たり障りないな。
ルレイア殿に好き嫌いがなければ、の話だが。
「面白味のない贈り物じゃのう…」
ミルミルはつまらなそうにそう言うけど。
別に笑わせる為に送るんじゃないから。
下手にウケを狙って盛大に滑ったんじゃ、それこそ笑えないからな。
「どうしたんですか?ルアリスさん…。いきなり集まってくれ、なんて…」
「まさか、何か良くないことが…」
セトナ様も、ラシュナも、不安げに俺の顔を伺った。
いきなり召集をかけたのだから、皆が不安に思うのは当然だ。
だが、どうしても皆の知恵が必要だったのだ。
特に、ヴァルタの意見が。
「…実は先程、ルレイア殿から電話が掛かってきた」
「えっ…ルレイアさんから…?」
皆、ルレイア殿のことは忘れていないと思う。
いや、忘れようと思っても忘れさせてはくれまい。
それが、あの人の恐ろしいところだ。
「ルレイアは何て言ってきたの?」
ヴィニアスは興味なさげにあくびをして、俺にそう聞いた。
ヴィニアスが羨ましい。ルレイア殿の名前を聞いてもびびらないなんて。
それはともかく。
「…来週、誕生日なんだそうだ」
「…」
「…そう。それはおめでと」
…うん。おめでとで済めば良かったんだけど。
残念ながら、おめでとでは済まないのだ。
「しかも、二回強調して誕生日だってことを伝えてきた。これは…恐らく…」
「誕生日プレゼント何か寄越せってことだろうね」
その通りだ、ヴァルタ。
俺もそう思う。ってかそうでもなきゃわざわざ電話なんてしてこないだろう。
「自分からプレゼントの催促とは…。図々しい男じゃのう」
「ルレイアらしいじゃないか。それに、あの男のお陰で憲兵局と、その残党まで倒せたんだから」
「誕生日プレゼントくらいは…送らせてもらわないと、バチが当たるわね」
祖国を救ってくれたのだから、山積みの金塊を送っても良いほどだ。
そう思えば、誕生日プレゼントの催促くらい、何でもない。
それに、こちらに選ばせてくれるだけ良心的だ。
祖国の領土半分寄越せ、なんて言われたら大変だからな。
「とはいえ…。下手なプレゼントを渡して、あの人の機嫌を損ねたくはない。何を渡せば良いものか…」
ルレイア殿を知らない人が見れば、こいつらは一体、何だってそんな下らないことで頭を悩ませているんだ?と。
首を傾げることだろう。
あの死神を、知らないでいられるということはそれだけで幸せだ。
「やっぱり…あの人の好きそうなゴスロリ服とか…」
「あぁ、やめとけやめとけ。それこそ下手なものを送って機嫌を損ねるぞ」
…確かに。
こだわりあるだろうからな…。俺ごときのセンスでは、ルレイア殿のお眼鏡に適う服を選べるとは思えない。
なら、ルレイア殿の好きな分野で責めるのは危険か。
メイク道具とか…。アクセサリーとかも。
「…ここは無難にしておくべきじゃないかしら…」
「無難?」
「お菓子とか…。お酒とか…」
「…そうだな」
食べ物系は、当たり障りないな。
ルレイア殿に好き嫌いがなければ、の話だが。
「面白味のない贈り物じゃのう…」
ミルミルはつまらなそうにそう言うけど。
別に笑わせる為に送るんじゃないから。
下手にウケを狙って盛大に滑ったんじゃ、それこそ笑えないからな。