The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
相手は、あのルレイア殿だぞ?

「私も、無難な贈り物にしておくべきだと思います。その…下手に怒らせたくありませんから」

セトナ様も、無難なプレゼントに一票。

「そうですね…。よし、じゃあ…箱庭帝国名産のお菓子と、アシスファルトから名酒を取り寄せて、それを送ろう」

「つまらんプレゼントだな…」

ヴァルタ。君はルレイア殿が怖くないと言うのか。

でも俺は怖いから、やっぱり怒らせない方向で行こう。

「まぁ、大丈夫だよ。どうせあの人、ルアリスのプレゼントなんか大してアテにしてないから」

「…だろうね」

あの人の本命は、まず間違いなく…ルルシー殿からのプレゼントなのだから。

当たり障りのないプレゼントを送って、ひとまず義理立てしておくことにしよう。

革命の首謀者にしては臆病だと言われるかもしれないが、俺は憲兵局に立ち向かう勇気はあっても、死神に立ち向かう勇気はないから。

そこは、忘れないで頂きたい。
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