The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルレイア

─────…そして、今に至る。




アイズ、アシュトーリアさん、アリューシャ、シュノさん、ルリシヤからそれぞれプレゼントをもらった。

要らないけど、オルタンスとルシェからももらったし。ルアリスからももらった。

とりあえずは満足したけれど、でも、俺にはまだ…本命が残っている。

「…るーるーしー」

「…」

「俺にプレゼントくださいな~…」

目をきらきらさせながら、俺はルルシーに訴えた。

ルルシーからプレゼントもらわないことには、誕生日を迎えた甲斐がない。

それなのに。

「…残念だったな。用意してない」

「えぇー!」

そんな。そんな酷いことってある?

一番大好きな人から、誕生日プレゼントをもらえないなんて!

「ルルシー酷い!」

「元気出してくれルレイア先輩。何なら俺が今ここでルルシー先輩を襲撃して、黒いリボンを巻いてルレイア先輩にプレゼントしよう」

「こうなったら仕方ないですね。ルリシヤ、お願いします」

「心得た」

「おい待て。心得るな」

臨戦態勢に入ったルリシヤを、ルルシーは慌てて止めた。

「冗談だよ。ちゃんと用意してるって」

「えー…。でもやっぱり本体が欲しいので、ルリシヤ、やっちゃってください」

「任せろ」

「やめろ馬鹿。任されるな!」

ルルシーが嘘つくんだもん。しょうがないじゃん。

一番に渡していてくれれば、こんなことには。

「落ち着け、ルレイア。拗ねるなよ。ほら、ちゃんと買ってきたから」

「…フィンガーブレスレット?」

「あぁ。フィンガーブレスレット。…ちゃんとゴスロリの奴買ってきたぞ」

「…」

ルルシーから紙袋を受け取る。

ルルシーからのプレゼント…。何だかわくわくするよね。

サンタさんからクリスマスプレゼントもらった少年少女の気持ちって、こんななのかな。

俺は一瞬で機嫌を直し、わくわくと袋を開けた。
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