The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「見てくださいこれ。可愛いでしょ?」

「さすがルレイア先輩。ナイスゴスロリ」

「うん、可愛いね、ルレイア」

「見て~アイ公。おもろいでしょこれ」

「本当だ。『死な安』Tシャツかぁ。リアルでもあったら面白いね」

「…」

…良いか。俺はもう突っ込まんぞ。

いちいち俺の部屋に来て、気になる会話なんかして、誘い受けのようなことしやがって。

俺に乗ってきて欲しいのかもしれんが、ここで俺が相手にするから、こいつらは図に乗るのだ。

もう何回言ったと思ってる。俺はな、良いか、仕事をしたいのだ。

それなのにこいつらのせいで、いつもいつも仕事の妨害をされ、良い迷惑なのだ。

今日は絶対相手にせんからな。

こいつらが何を話してようが、無視だ。

「で、性格はどれにしたんだ?」

「俺はツンデレにしました。ルルシー、ツンデレですしね」

誰がツンデレだと?

「俺はクールにしたぞ」

「私は真面目」

「アリューシャもクールにした!アリューシャはクールだからな」

「私は甘えん坊にしたわ」

…アリューシャの何処がクールだって?

お前はお調子者だろ、と突っ込みたかったが、ここで突っ込むからこいつらが調子に乗るのだ。

まだ黙ってよう。

「ところでルレイア先輩、ルレイア先輩のアバターの名前はやっぱり『ルルシー』なんだな」

「えぇ!俺の可愛いルルシーですから」

何だと?

怒るな、怒るな俺。いちいち相手にするな。

ここで相手にするから、こいつらが…、

「それに、アバターは一人だけなのか」

「そうですね。俺はルルシー一筋なので」

「俺はもうプレイヤーレベルが100を越えてるから、五人迎えたぞ」

「そうなんですか。お名前は?」

「ホモルルシー、薔薇ルルシー、総受けルルシー、ネコルルシー、スパダリルルシーだ」

「わぁい。どれも素敵ですね~」

「ちょっと待てコラ」

無理だった。

これを無視することなんて出来なかった。

ルリシヤ。お前今何て言った?

俺は一度、マジでこいつと殴り合った方が良いのかもしれない。
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