The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
こうして降り立った、箱庭帝国の地。
何だかんだと縁のある国だが、首都まで来るのは先日の革命以来だな。
今回は殴り込みに来るんじゃなくて、健全に遊びに来たぞ。
俺だって殴り込みたくて殴り込んでるんじゃないんだよ?そこは忘れないで欲しい。
「まずはこのままホテルですね。式は明日ですし」
「そうだな」
クランチェスカ夫妻は、まずホテルではなく嫁さんのお友達に会いに行くということだったので、
ひとまず空港で別れ、明日の式でまた会おうということになった。
ルアリスが手配してくれた帝国ホテルに向かう途中。
「ここが箱庭帝国…。初めて来た」
ルリシヤはきょろきょろと辺りを見渡しながら言った。
そうか。ルリシヤは来たことなかったよね。
と言っても、俺も殴り込みに来たことしかないけど。
「そういえばルレイア先輩、明日はルアリスの友人代表としてスピーチすると言っていたが、練習しなくて良いのか?」
あぁ、そういえば。
「そうだぞ、ルレイア。飛行機の中でも全然練習してなかったけど…。原稿は?ちゃんと持ってきたか?」
「は?そんなの持ってくる訳ないじゃないですか」
原稿なんて。小学生じゃないんだから。
何故俺がそんなものを持ってこなきゃならない。
「は…!?原稿ないのか!?」
「ないですよ」
「…ちゃんと覚えたんだろうな?お前のことだから、大丈夫だとは思うが…」
覚えるって…。
どうやらルルシー、色々勘違いしているようだな?
「俺は原稿読んだりしませんよ。スピーチ自体、考えてませんし」
「…!?スピーチするんだろ?」
「しますよ?」
前々からするって言ってたじゃん。ルアリスの友人代表は俺がやるって。
「…まさか、その場で思い付いたこと話すつもりか?」
「そうですよ?」
事前に頭を悩ませて、原稿を書いたりはしない。
そんなことしなくても、その場で考えて話せば良いじゃん。
お友達と喋るのに、いちいち原稿書いてる奴がいるか?
「さすがルレイア先輩だな。原稿なしか。…まぁ俺もそのタイプだが」
「ですよね~」
ルリシヤ分かってる。
「お前…。間違っても、思い付きでポンポン言うんじゃないぞ。ちゃんと考えて言え。ルアリスに恥かかせるなよ?俺達は一応、国賓扱いなんだからな?」
「分かってますよ~。ルルシーったら心配性」
俺、こう見えて帝国騎士官学校のスピーチの授業、Aだよ?
女性の権利なんとか会議でも、急にマイク向けられたけど立派に答えてみせただろう?
今思えば、糞みたいな会議してんな。
あぁ、それとあの会議の代表してた女、今では俺の女だから。
「ばっちりスピーチしてみせますよ!俺にお任せください」
「…不安でしかない…」
「大丈夫だ、ルルシー先輩。もし下手なことを言って箱庭帝国と戦争になったとしても、俺達はまず負けない」
「そういう問題じゃねぇ」
ルリシヤくらいどっしり構えておけば良いのよ。大丈夫。
ルアリスだって、俺の性分くらい分かりきっているだろうからな。
何だかんだと縁のある国だが、首都まで来るのは先日の革命以来だな。
今回は殴り込みに来るんじゃなくて、健全に遊びに来たぞ。
俺だって殴り込みたくて殴り込んでるんじゃないんだよ?そこは忘れないで欲しい。
「まずはこのままホテルですね。式は明日ですし」
「そうだな」
クランチェスカ夫妻は、まずホテルではなく嫁さんのお友達に会いに行くということだったので、
ひとまず空港で別れ、明日の式でまた会おうということになった。
ルアリスが手配してくれた帝国ホテルに向かう途中。
「ここが箱庭帝国…。初めて来た」
ルリシヤはきょろきょろと辺りを見渡しながら言った。
そうか。ルリシヤは来たことなかったよね。
と言っても、俺も殴り込みに来たことしかないけど。
「そういえばルレイア先輩、明日はルアリスの友人代表としてスピーチすると言っていたが、練習しなくて良いのか?」
あぁ、そういえば。
「そうだぞ、ルレイア。飛行機の中でも全然練習してなかったけど…。原稿は?ちゃんと持ってきたか?」
「は?そんなの持ってくる訳ないじゃないですか」
原稿なんて。小学生じゃないんだから。
何故俺がそんなものを持ってこなきゃならない。
「は…!?原稿ないのか!?」
「ないですよ」
「…ちゃんと覚えたんだろうな?お前のことだから、大丈夫だとは思うが…」
覚えるって…。
どうやらルルシー、色々勘違いしているようだな?
「俺は原稿読んだりしませんよ。スピーチ自体、考えてませんし」
「…!?スピーチするんだろ?」
「しますよ?」
前々からするって言ってたじゃん。ルアリスの友人代表は俺がやるって。
「…まさか、その場で思い付いたこと話すつもりか?」
「そうですよ?」
事前に頭を悩ませて、原稿を書いたりはしない。
そんなことしなくても、その場で考えて話せば良いじゃん。
お友達と喋るのに、いちいち原稿書いてる奴がいるか?
「さすがルレイア先輩だな。原稿なしか。…まぁ俺もそのタイプだが」
「ですよね~」
ルリシヤ分かってる。
「お前…。間違っても、思い付きでポンポン言うんじゃないぞ。ちゃんと考えて言え。ルアリスに恥かかせるなよ?俺達は一応、国賓扱いなんだからな?」
「分かってますよ~。ルルシーったら心配性」
俺、こう見えて帝国騎士官学校のスピーチの授業、Aだよ?
女性の権利なんとか会議でも、急にマイク向けられたけど立派に答えてみせただろう?
今思えば、糞みたいな会議してんな。
あぁ、それとあの会議の代表してた女、今では俺の女だから。
「ばっちりスピーチしてみせますよ!俺にお任せください」
「…不安でしかない…」
「大丈夫だ、ルルシー先輩。もし下手なことを言って箱庭帝国と戦争になったとしても、俺達はまず負けない」
「そういう問題じゃねぇ」
ルリシヤくらいどっしり構えておけば良いのよ。大丈夫。
ルアリスだって、俺の性分くらい分かりきっているだろうからな。