The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルトリア

─────…その頃、『frontier』握手会開場では。








…何だか、凄い人が来たな…。

握手会が終わってしばらくたつのに、まださっきの人の…妖艶なフェロモンがちらつく。

駄目だ駄目だ。折角来てくれてるお客さんに。

ふっふっ、頭を振って、雑念を追い払っていると。

俺のパートナーが、怪訝に思ったのか声をかけてきた。

「大丈夫か?どうかしたのか」

「あ…。いえ、大丈夫です…ちょっと…その」

「?」

「不思議な人達だったなぁ…って…」

ずっと見てる、なんて言われてしまった。

あの言い方だと、何だか今も監視されているようで怖いけど。

でも何て言うか…あの人は。

















…少しだけ、俺と同じ目をしてる気がした。




























END




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