The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「ルルシーは俺に何をしてくれるんですか~?」
「…」
『青薔薇連合会』本部。幹部執務室のデスクにて。
仕事中だというのに、俺の目の前にあるのは、にこにことご機嫌な男であった。
その男、全身黒ずくめの格好をして、オリエンタルな香水の香りを振り撒き、更には同性だというのに、うっかりくらりとするような妖艶なフェロモンをぷんぷんと発していた。
ルティス帝国の歩くエロス。フェロモン噴霧器。魔性の男。等々、数々の異名を持っているが…要するに一言で言うと、エロいのだ。
命と貞操が惜しいなら、老若男女問わず、この男に近づくのはやめておいた方が良い。
俺だってこんな危険極まりない男と、お近づきになどなりたくない。
ろくなことにならないと分かっているからだ。
しかし、そういう訳にはいかない。
何故ならこのエロ男こそ、俺の同僚であり、親友であり、そして相棒だからである。
…悲しいことに。
「…何の話だ。ルレイア」
この男の名は、ルレイア・ティシェリー。
俺と同じ、ルティス帝国最大のマフィア、『青薔薇連合会』の幹部である。
「…」
『青薔薇連合会』本部。幹部執務室のデスクにて。
仕事中だというのに、俺の目の前にあるのは、にこにことご機嫌な男であった。
その男、全身黒ずくめの格好をして、オリエンタルな香水の香りを振り撒き、更には同性だというのに、うっかりくらりとするような妖艶なフェロモンをぷんぷんと発していた。
ルティス帝国の歩くエロス。フェロモン噴霧器。魔性の男。等々、数々の異名を持っているが…要するに一言で言うと、エロいのだ。
命と貞操が惜しいなら、老若男女問わず、この男に近づくのはやめておいた方が良い。
俺だってこんな危険極まりない男と、お近づきになどなりたくない。
ろくなことにならないと分かっているからだ。
しかし、そういう訳にはいかない。
何故ならこのエロ男こそ、俺の同僚であり、親友であり、そして相棒だからである。
…悲しいことに。
「…何の話だ。ルレイア」
この男の名は、ルレイア・ティシェリー。
俺と同じ、ルティス帝国最大のマフィア、『青薔薇連合会』の幹部である。