レンアイゴッコ(仮)
東雲の言葉はどんな言葉よりも信じられる気がしたけれど、同時にとてつもない恐怖心が湧いてきた。

こんなことが本当に起こり得るのだろうか。

次の瞬間、何本気にしてんのとか、目を開けたら天井が見えたとか、そんな夢オチが待っていたりする?

東雲の出方を伺う私を他所に、東雲はくるんと背を向けた。

「そ。じゃあ、そういうことで。おやすみ」

……そういうことで。

「(どういうことで?)」

夢と現実の狭間で一人疑問符を打つ。
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