レンアイゴッコ(仮)
𖦊̌
最初は容易だった。
“そばに居たい”
長年燻らせてきた片想いの弊害。なんでもいい。傍にいれるならバカにだってなる。
“嫌われたくない”
慢性化した恋煩いは“普通”を困難にさせた。
──なのに。
一度触れると、もう、止められなかった。感覚が無くなるまでキスをして、唇が痺れても、止まらなかった。
玄関先で馬鹿みたいにがっついた。彼女の唇に触れる度に幸福で、同じくらい、泣きたくなった。このまま死ねるなら本望だ。
いつか
いつか、彼女に好きな人が出来たら
この手を、手放す?
そんなの、不可能だ。
7話 Kiss or Dead 終
最初は容易だった。
“そばに居たい”
長年燻らせてきた片想いの弊害。なんでもいい。傍にいれるならバカにだってなる。
“嫌われたくない”
慢性化した恋煩いは“普通”を困難にさせた。
──なのに。
一度触れると、もう、止められなかった。感覚が無くなるまでキスをして、唇が痺れても、止まらなかった。
玄関先で馬鹿みたいにがっついた。彼女の唇に触れる度に幸福で、同じくらい、泣きたくなった。このまま死ねるなら本望だ。
いつか
いつか、彼女に好きな人が出来たら
この手を、手放す?
そんなの、不可能だ。
7話 Kiss or Dead 終