レンアイゴッコ(仮)
𖦊̌
「はー……よかったー……」
バスが見えなくなって膝から脱力した。朝からずっと気を張っていた。やっぱ無し、と言われたらどう切り返してやろうかと考えていたからだ。
この関係にやっと名前が付いた。それは危険な綱渡り。
「……心臓持たねえわ」
気を抜くと顔が緩む自信はあった。今更顔が熱い。彼女の手の温もりを残した左手で顔を隠した。
いまさら、手が震えていた。
この先、気持ちを隠し通せる自信なんて、残念ながらほとんど無い。
けれども、やめようとも思わなかった彼氏一日目、何とか、無事終了。
1話 Secret・Meeting 終
「はー……よかったー……」
バスが見えなくなって膝から脱力した。朝からずっと気を張っていた。やっぱ無し、と言われたらどう切り返してやろうかと考えていたからだ。
この関係にやっと名前が付いた。それは危険な綱渡り。
「……心臓持たねえわ」
気を抜くと顔が緩む自信はあった。今更顔が熱い。彼女の手の温もりを残した左手で顔を隠した。
いまさら、手が震えていた。
この先、気持ちを隠し通せる自信なんて、残念ながらほとんど無い。
けれども、やめようとも思わなかった彼氏一日目、何とか、無事終了。
1話 Secret・Meeting 終