コイワズライ
6
「そんな顔、しないでよ」
一番の原因は私だとわかっているから余計にもどかしい。
「私、朔に助けられてばっかりで…席替えの時もマックの時も今回も。本当にありがとう」
「俺は別になにも…」
「ううん。嬉しかった。今もね、またこうやって話せるようになってすごく嬉しくてーー」
「ごめん」
急に話を遮り、私の手をそっと離した。
「ごめん。また勝手に期待するから、これ以上は…ごめん」
私の顔も見ずに背中を向けて去って行く。あの時みた後ろ姿と同じ。
あの頃はただ戸惑ってなにも言えずにいたけれど、今は違う。
「朔!」
いつの間にか走り出して朔の背中に抱きついていた。
「…美羽?」
今度は私から伝えなきゃ
「…すきです。あの頃からずっと」
朔が振り向こうとする。
「待って…恥ずかしいから、こっち見ないで。そのまま聞いて」
また前を向いたのを確認し、話を続ける。
「中3の時に朔に告白されて、あの時はびっくりしたけど本当は嬉しかった。でもなんて言ったらいいのかわからなくて…なにも言えなくて…ずっと後悔してた」
「ってことは、俺ふられてないの?」
「なにも言ってないのに朔が勘違いしてたんだよ」
「ってことは、美羽も俺のことすき…?」
「だから、そう言ってるでしょ!」
途端に膝から崩れ落ちる朔。びっくりして朔を抱きしめていた腕を解いた。
「なんだよそれ~2年も余計に片想いしてたってこと?」
「し、知らないよ~私のせいじゃないもん」
はぁ~と盛大にため息をついたかと思ったらニヤリと笑う。
(な、なに!?怖いんだけど)
次の瞬間、包み込むように朔に抱きしめられた。
「美羽のバーカ…」
耳元、甘い声で悪態をつかれて腰が砕けそう。
「…っ、だから私のせいじゃーー」
今度は唇を塞がれて、なにも考えられない。身体が熱くて溶けてしまいそう。
「…んっ……ふぅ…」
何度か角度を変えてその度に吐息がもれて、頭の中がふわふわする。
ゆっくりと唇を離すと、私の髪を撫でて微笑む朔。
「今から2年分うめないと…」
そう言ってまた優しくキスをした。
お互いがお互いの想いに気付かずに
ずっと変わらずに片想いしていたなんて
ある意味奇跡だよね
「2年分って、どれくらいキスしたらうまるの?」
「キスだけじゃ足りないでしょ」
「え…」
一番の原因は私だとわかっているから余計にもどかしい。
「私、朔に助けられてばっかりで…席替えの時もマックの時も今回も。本当にありがとう」
「俺は別になにも…」
「ううん。嬉しかった。今もね、またこうやって話せるようになってすごく嬉しくてーー」
「ごめん」
急に話を遮り、私の手をそっと離した。
「ごめん。また勝手に期待するから、これ以上は…ごめん」
私の顔も見ずに背中を向けて去って行く。あの時みた後ろ姿と同じ。
あの頃はただ戸惑ってなにも言えずにいたけれど、今は違う。
「朔!」
いつの間にか走り出して朔の背中に抱きついていた。
「…美羽?」
今度は私から伝えなきゃ
「…すきです。あの頃からずっと」
朔が振り向こうとする。
「待って…恥ずかしいから、こっち見ないで。そのまま聞いて」
また前を向いたのを確認し、話を続ける。
「中3の時に朔に告白されて、あの時はびっくりしたけど本当は嬉しかった。でもなんて言ったらいいのかわからなくて…なにも言えなくて…ずっと後悔してた」
「ってことは、俺ふられてないの?」
「なにも言ってないのに朔が勘違いしてたんだよ」
「ってことは、美羽も俺のことすき…?」
「だから、そう言ってるでしょ!」
途端に膝から崩れ落ちる朔。びっくりして朔を抱きしめていた腕を解いた。
「なんだよそれ~2年も余計に片想いしてたってこと?」
「し、知らないよ~私のせいじゃないもん」
はぁ~と盛大にため息をついたかと思ったらニヤリと笑う。
(な、なに!?怖いんだけど)
次の瞬間、包み込むように朔に抱きしめられた。
「美羽のバーカ…」
耳元、甘い声で悪態をつかれて腰が砕けそう。
「…っ、だから私のせいじゃーー」
今度は唇を塞がれて、なにも考えられない。身体が熱くて溶けてしまいそう。
「…んっ……ふぅ…」
何度か角度を変えてその度に吐息がもれて、頭の中がふわふわする。
ゆっくりと唇を離すと、私の髪を撫でて微笑む朔。
「今から2年分うめないと…」
そう言ってまた優しくキスをした。
お互いがお互いの想いに気付かずに
ずっと変わらずに片想いしていたなんて
ある意味奇跡だよね
「2年分って、どれくらいキスしたらうまるの?」
「キスだけじゃ足りないでしょ」
「え…」