コイワズライ
6
「…っ、先輩!?なに言ってるんですか!?もしかして、私を助ける為にウソを!?」
口元を覆っていた先輩の手を引き剥がし、先輩に詰め寄る。
「今から本当のことにすればいいんじゃない?」
いつものにこにこ笑顔の先輩、なにを考えているのか全くわからない。
「偽装で付き合うってことですか?」
「偽装じゃ本当のことになんないじゃん」
優しく笑って触れる程度のキスをする。
「え!?!?」
何度も瞬きをする私にもう一度深くて長いキス。
「…んっ…せんぱい」
「唯、くっそかわいいな~このやろ~!!」
ぎゅうぎゅうとおもいっきり抱きしめられて、苦しくて苦しくて先輩の背中をバシバシ叩いた。
「好きだ、唯!」
先輩の言葉を聞いた瞬間、固まってしまった。
「~~~っせんぱい、順番がめちゃくちゃですよ」
真っ赤になった私の顔を覗き込みケラケラ笑う。
「唯がかわいすぎるのが悪い」
「なんですかそれ。手を出すなとか言っといて真っ先に手ぇ出しちゃってるじゃないですか!!」
「俺はいいの!唯の彼氏だから!」
「なに彼氏面しちゃってるんですか!?私、まだなにも返事してませんよ?」
「ごめん、調子にのりました。お願いだからふらないで」
「ふふっ、素直に謝ったから許します」
今度はぎゅっと私から先輩に抱きついた。背伸びをしてそっと唇を重ねる。
「……これが私の返事です」
「えー!口で言ってくんなきゃわかんないな~!!(やっべ!かわいいかわいいかわいい…)」
ニヤニヤしながら私の顔を覗き込むから、睨んで腕をバシバシ叩いた。
「も~!わからないならもういいです!!」
背中を向け、先輩を置き去りにしてスタスタと歩き出す。
「唯~俺、頭悪いからさ~~もう一回してくんなきゃわかんないな~~」
すぐに追いついてきて私の隣に並んで歩く先輩。
「知りませんよ!一生わかんなくていいです!」
「唯~!んなこと言うなって~!(マジかわいい!)」
明るくて優しくて頼りになる仁先輩、やっと好きだと自覚したのに結局私はツンツンしっぱなしで。
直接想いを伝えるのは、まだまだ先になりそうです。
「唯、好きだよ~」
「もうっ!大きい声で言わないで下さいよ!!恥ずかしい!!」
口元を覆っていた先輩の手を引き剥がし、先輩に詰め寄る。
「今から本当のことにすればいいんじゃない?」
いつものにこにこ笑顔の先輩、なにを考えているのか全くわからない。
「偽装で付き合うってことですか?」
「偽装じゃ本当のことになんないじゃん」
優しく笑って触れる程度のキスをする。
「え!?!?」
何度も瞬きをする私にもう一度深くて長いキス。
「…んっ…せんぱい」
「唯、くっそかわいいな~このやろ~!!」
ぎゅうぎゅうとおもいっきり抱きしめられて、苦しくて苦しくて先輩の背中をバシバシ叩いた。
「好きだ、唯!」
先輩の言葉を聞いた瞬間、固まってしまった。
「~~~っせんぱい、順番がめちゃくちゃですよ」
真っ赤になった私の顔を覗き込みケラケラ笑う。
「唯がかわいすぎるのが悪い」
「なんですかそれ。手を出すなとか言っといて真っ先に手ぇ出しちゃってるじゃないですか!!」
「俺はいいの!唯の彼氏だから!」
「なに彼氏面しちゃってるんですか!?私、まだなにも返事してませんよ?」
「ごめん、調子にのりました。お願いだからふらないで」
「ふふっ、素直に謝ったから許します」
今度はぎゅっと私から先輩に抱きついた。背伸びをしてそっと唇を重ねる。
「……これが私の返事です」
「えー!口で言ってくんなきゃわかんないな~!!(やっべ!かわいいかわいいかわいい…)」
ニヤニヤしながら私の顔を覗き込むから、睨んで腕をバシバシ叩いた。
「も~!わからないならもういいです!!」
背中を向け、先輩を置き去りにしてスタスタと歩き出す。
「唯~俺、頭悪いからさ~~もう一回してくんなきゃわかんないな~~」
すぐに追いついてきて私の隣に並んで歩く先輩。
「知りませんよ!一生わかんなくていいです!」
「唯~!んなこと言うなって~!(マジかわいい!)」
明るくて優しくて頼りになる仁先輩、やっと好きだと自覚したのに結局私はツンツンしっぱなしで。
直接想いを伝えるのは、まだまだ先になりそうです。
「唯、好きだよ~」
「もうっ!大きい声で言わないで下さいよ!!恥ずかしい!!」