コイワズライ
3
昼休み、3人で食堂に行き伊吹は2人分の食券を買ってカウンターに並んだ。そして出てきたメニューは
「カレー?…カレー注文した?」
「いや、俺カツ丼。ごめん、金なくてハンバーグ買えなかった」
「え?伊吹はカツ丼なのに私はカレー?伊吹がカレー食べて私がハンバーグ食べればよかったんじゃない?」
「なんで俺が食いたくないカレー食わなきゃなんないの?」
「いや、悪いのはアンタでしょ!」
「うるせーな、おごってやったんだからありがたく食えよ」
「2人とも、後ろつかえてるんだからケンカは後にしてよ」
「だって伊吹がー」
カレーが乗ったトレーを持ったまま伊吹と言い合いをしていたらドンッと誰かにぶつかった。
「あ」
「え?…あぁあぁーー!!ごめんなさいぃーー!!」
ぶつかった拍子にカレーが飛び散り男子生徒のアイボリーのベストに黄色いシミが付いてしまった。
「あぁ、大丈夫。気にしないで」
トレーを持ったままぺこぺこと頭を下げていると、イケメンが爽やかな笑顔を浮かべていた。
(ま、眩しい!すっごいキラキラしてる!王子様かよ!)
「あ、朔先輩」
「おぉ、伊吹。友達?」
「友達っていうかペットっていうかネズミ?ウチのネズミが迷惑かけてごめん」
「元はと言えばアンタのせいでしょ!」
「ふはっ、ネズミ?」
「幼なじみですよ」
「あぁ、千晃」
「先輩久しぶり~」
「本当にすみませんでした!」
「大丈夫だよ。後で伊吹と千晃に洗わせるから」
「「え!?」」
「ははっ、冗談だって。じゃあな」
と爽やかに去って行った。
「ねぇ、あの人誰!?知り合い!?」
席に座り伊吹と千晃に食い気味に聞いた。
「2年の如月朔さん、同じ中学の先輩」
「めっちゃかっこよかったね~優しくてイケメンだなんてまさに王子様!」
「うん、朔先輩は優しいよ」
「だってぶつかった上にカレーぶっかけたのに嫌な顔一つしなかったよ!人格者だわ~!」
「せっかく俺がおごってやったんだからさっさと食えよ」
話に参加せずに黙々とカツ丼を頬張っていた伊吹がイライラした様子で私を見る。
「まったく、伊吹とは正反対だよ。朔先輩の爪の垢を煎じて飲ませたいわ」
「言っとくけど先輩彼女いるからな」
「え~そっか~イケメンだもんね」
「そうでなくてもお前なんか相手にしないから安心しろ」
「は?本当一言多いんだから」
「カレー?…カレー注文した?」
「いや、俺カツ丼。ごめん、金なくてハンバーグ買えなかった」
「え?伊吹はカツ丼なのに私はカレー?伊吹がカレー食べて私がハンバーグ食べればよかったんじゃない?」
「なんで俺が食いたくないカレー食わなきゃなんないの?」
「いや、悪いのはアンタでしょ!」
「うるせーな、おごってやったんだからありがたく食えよ」
「2人とも、後ろつかえてるんだからケンカは後にしてよ」
「だって伊吹がー」
カレーが乗ったトレーを持ったまま伊吹と言い合いをしていたらドンッと誰かにぶつかった。
「あ」
「え?…あぁあぁーー!!ごめんなさいぃーー!!」
ぶつかった拍子にカレーが飛び散り男子生徒のアイボリーのベストに黄色いシミが付いてしまった。
「あぁ、大丈夫。気にしないで」
トレーを持ったままぺこぺこと頭を下げていると、イケメンが爽やかな笑顔を浮かべていた。
(ま、眩しい!すっごいキラキラしてる!王子様かよ!)
「あ、朔先輩」
「おぉ、伊吹。友達?」
「友達っていうかペットっていうかネズミ?ウチのネズミが迷惑かけてごめん」
「元はと言えばアンタのせいでしょ!」
「ふはっ、ネズミ?」
「幼なじみですよ」
「あぁ、千晃」
「先輩久しぶり~」
「本当にすみませんでした!」
「大丈夫だよ。後で伊吹と千晃に洗わせるから」
「「え!?」」
「ははっ、冗談だって。じゃあな」
と爽やかに去って行った。
「ねぇ、あの人誰!?知り合い!?」
席に座り伊吹と千晃に食い気味に聞いた。
「2年の如月朔さん、同じ中学の先輩」
「めっちゃかっこよかったね~優しくてイケメンだなんてまさに王子様!」
「うん、朔先輩は優しいよ」
「だってぶつかった上にカレーぶっかけたのに嫌な顔一つしなかったよ!人格者だわ~!」
「せっかく俺がおごってやったんだからさっさと食えよ」
話に参加せずに黙々とカツ丼を頬張っていた伊吹がイライラした様子で私を見る。
「まったく、伊吹とは正反対だよ。朔先輩の爪の垢を煎じて飲ませたいわ」
「言っとくけど先輩彼女いるからな」
「え~そっか~イケメンだもんね」
「そうでなくてもお前なんか相手にしないから安心しろ」
「は?本当一言多いんだから」