コイワズライ
2
ーー放課後、委員会があり帰るのが遅くなってしまった。教室には誰もおらずカバンを手にさっさと教室を出ようとしたところ机の脚に引っかかってこけそうになった。
「っ、あぶなっ。あぁ、直さなきゃ」
引っかかった拍子に机がガタガタッと動いてしまった。元の位置に戻している時にこの席が青葉くんの席だと気付いた。
昼間の青葉くんの上目遣いが頭をよぎり小さなため息が漏れた。
「青葉くん…」
青葉くんが座っている席…ちょっとぐらい座ってもいいよね?座るぐらいなら大丈夫だよね?誰も見てないよね?
キョロキョロと周りを見回し人の気配がないことを確認してゆっくりと席についた。
そういえば昼休み、机に突っ伏して爆睡してたな。同じように突っ伏して目を閉じ、クンカクンカ匂いを嗅いでみる。
ん~よくわからないけど、なんとなく青葉くんの匂いがするような…って、私青葉くんの匂い知らないよ。まぁいいや~こうやって間接的に青葉くんを感じられるだけで幸せだ~毎日毎日生の青葉くんを目の前にしておあずけくらってやってらんないってーの。
でもやっぱりどうせなら
「青葉くんに触りたいなぁ」
ガタッと物音がして慌てて顔を上げた。入り口に青葉くんが立っていてばっちりと目が合った。
「…あ、凪まだいたの?委員会?」
と言いながら室内に入ってきた。
やばいやばいやばいやばい!この状況どう説明する!?
やっだ席間違えちゃったテヘペロってごまかすか、いやそんなキャラじゃないし。
私机フェチで前から青葉くんの机が気になってたんだよね、この机触り心地よくて最高だねハァハァ、って完全に危ない奴だよ!
必死に頭をフル回転させて言い訳を考えるけど思いつくはずもなく、青葉くんが席までやってきて横に掛かっているカバンを手に取った。
「一緒に帰る?」
「…え?」
思いもよらない青葉くんからのお誘いに叫び出しそうになるのを堪える。
「…嫌ならいいんだけど」
嫌なわけないじゃないですか!嬉しいですよ!嬉しすぎますよ!今日は一緒に帰ろうと誘われた記念日ですよ!
だがしかし、このおかしな状況の説明ができない。なんで俺の席座ってんの?って聞かれてうまくごまかすことができそうにない。
「そういえばさっきなんか俺のこと言ってなかった?」
ぎゃあぁあぁ聞かれてた~~!?!?
「あ!ごめん用事あるから!」
と、呼び止める青葉くんを無視して慌てて教室を出た。
「っ、あぶなっ。あぁ、直さなきゃ」
引っかかった拍子に机がガタガタッと動いてしまった。元の位置に戻している時にこの席が青葉くんの席だと気付いた。
昼間の青葉くんの上目遣いが頭をよぎり小さなため息が漏れた。
「青葉くん…」
青葉くんが座っている席…ちょっとぐらい座ってもいいよね?座るぐらいなら大丈夫だよね?誰も見てないよね?
キョロキョロと周りを見回し人の気配がないことを確認してゆっくりと席についた。
そういえば昼休み、机に突っ伏して爆睡してたな。同じように突っ伏して目を閉じ、クンカクンカ匂いを嗅いでみる。
ん~よくわからないけど、なんとなく青葉くんの匂いがするような…って、私青葉くんの匂い知らないよ。まぁいいや~こうやって間接的に青葉くんを感じられるだけで幸せだ~毎日毎日生の青葉くんを目の前にしておあずけくらってやってらんないってーの。
でもやっぱりどうせなら
「青葉くんに触りたいなぁ」
ガタッと物音がして慌てて顔を上げた。入り口に青葉くんが立っていてばっちりと目が合った。
「…あ、凪まだいたの?委員会?」
と言いながら室内に入ってきた。
やばいやばいやばいやばい!この状況どう説明する!?
やっだ席間違えちゃったテヘペロってごまかすか、いやそんなキャラじゃないし。
私机フェチで前から青葉くんの机が気になってたんだよね、この机触り心地よくて最高だねハァハァ、って完全に危ない奴だよ!
必死に頭をフル回転させて言い訳を考えるけど思いつくはずもなく、青葉くんが席までやってきて横に掛かっているカバンを手に取った。
「一緒に帰る?」
「…え?」
思いもよらない青葉くんからのお誘いに叫び出しそうになるのを堪える。
「…嫌ならいいんだけど」
嫌なわけないじゃないですか!嬉しいですよ!嬉しすぎますよ!今日は一緒に帰ろうと誘われた記念日ですよ!
だがしかし、このおかしな状況の説明ができない。なんで俺の席座ってんの?って聞かれてうまくごまかすことができそうにない。
「そういえばさっきなんか俺のこと言ってなかった?」
ぎゃあぁあぁ聞かれてた~~!?!?
「あ!ごめん用事あるから!」
と、呼び止める青葉くんを無視して慌てて教室を出た。