コイワズライ
4
着いた先は屋上で、ぽつんと寂しく配置してあるベンチに座る。さっきまで青葉くんに握られていた右手をじっと見つめる。
うわぁ~青葉くんに触っちゃったー!!!やばいー!!これ今年の運、全部使い切っちゃったんじゃない!?洗わないったら洗わない!!次いつ青葉くんに触れるかわかんないもん!!…あぁ、なんかマジで変態思考なんだけど。危ないわ…ってか、青葉くんの話ってなんだろう?
「凪?またぼんやりしてるでしょ?」
私と青葉くんの間に人が1人座れるスペースがあったのに、いつの間にか青葉くんが私の隣に座っていた。しかも、さっきみたいに顔を覗きこまれている。
だから、近いってばー!寿命が縮まるよー!
「俺といるのつまんない?」
寂しそうに苦笑する顔を見た瞬間、胸がえぐられたみたいに痛くなった。
痛い痛い痛い痛い、破壊力はんぱない…
「そんなことないよ。楽しいよ?」
「楽しそうには見えないけど」
今度はため息をついて目を伏せた。
あー今すぐにカメラにおさめたいぃ!じゃなくって!そんな悲しそうにされると私まで悲しくなっちゃうよ。
「あ、青葉くんといるとね、なんか緊張しちゃうっていうか恥ずかしいというか」
「気まずい?」
「そうじゃないんだけど、ドキドキしちゃってうまく話せなくなるんだ」
「湊や優斗とは楽しそうにしてるよ?」
「それは、だって友達だから」
「俺は友達じゃないの?」
「青葉くんは…」
青葉くんは私の中で特別だから。
「青葉くんは、友達とは違う」
「そうなんだ…」
それから青葉くんは黙ってしまって、私もどうすればいいのかわからなくて下を向いた。
「…っ、ごめん。帰ろっか」
沈黙を破り、ベンチから立ち上がった青葉くんはいつもの青葉くんだけど、なんだかやっぱり寂しそうで。私は咄嗟に青葉くんの手を握った。
「ん?」
ど、どうしよう…なにも考えずに引き止めちゃったけどなにか言わなきゃ。青葉くんが不思議そうにしてるし。なにか言わなきゃ。えーっと…
「き、昨日、青葉くんの席に座ってごめんなさい!!」
「…え?」
わーーー変な空気になった……
うわぁ~青葉くんに触っちゃったー!!!やばいー!!これ今年の運、全部使い切っちゃったんじゃない!?洗わないったら洗わない!!次いつ青葉くんに触れるかわかんないもん!!…あぁ、なんかマジで変態思考なんだけど。危ないわ…ってか、青葉くんの話ってなんだろう?
「凪?またぼんやりしてるでしょ?」
私と青葉くんの間に人が1人座れるスペースがあったのに、いつの間にか青葉くんが私の隣に座っていた。しかも、さっきみたいに顔を覗きこまれている。
だから、近いってばー!寿命が縮まるよー!
「俺といるのつまんない?」
寂しそうに苦笑する顔を見た瞬間、胸がえぐられたみたいに痛くなった。
痛い痛い痛い痛い、破壊力はんぱない…
「そんなことないよ。楽しいよ?」
「楽しそうには見えないけど」
今度はため息をついて目を伏せた。
あー今すぐにカメラにおさめたいぃ!じゃなくって!そんな悲しそうにされると私まで悲しくなっちゃうよ。
「あ、青葉くんといるとね、なんか緊張しちゃうっていうか恥ずかしいというか」
「気まずい?」
「そうじゃないんだけど、ドキドキしちゃってうまく話せなくなるんだ」
「湊や優斗とは楽しそうにしてるよ?」
「それは、だって友達だから」
「俺は友達じゃないの?」
「青葉くんは…」
青葉くんは私の中で特別だから。
「青葉くんは、友達とは違う」
「そうなんだ…」
それから青葉くんは黙ってしまって、私もどうすればいいのかわからなくて下を向いた。
「…っ、ごめん。帰ろっか」
沈黙を破り、ベンチから立ち上がった青葉くんはいつもの青葉くんだけど、なんだかやっぱり寂しそうで。私は咄嗟に青葉くんの手を握った。
「ん?」
ど、どうしよう…なにも考えずに引き止めちゃったけどなにか言わなきゃ。青葉くんが不思議そうにしてるし。なにか言わなきゃ。えーっと…
「き、昨日、青葉くんの席に座ってごめんなさい!!」
「…え?」
わーーー変な空気になった……