ヨルの探偵Ⅰ




 夢の中で、反芻する。

 あの言葉。



《ソッチにも、タイムリミットある奴

────────……いるかもネ?》



 溝は深い。

 どこまでも、落ちていく。

 有限の時間の中で、あとどれだけ。どれほどの時間が、あるのだろうか。

 チクタク、針が進んだ。



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