cali girl
ザックと教室までの道を歩いてたら途中でバンドメンバーに会って、立ち話が始まった。
授業が始まるまでにはまだ時間がある。
あたしの緊張をよそにザックは楽しそうに仲間と話したり、通りかかる人たちと挨拶を交わしたりしてる。
あたしが先にひとりで教室探しにでも行こうかと、ザックに声をかけようとした瞬間、あたしはザックの視線の先に気がついた。
さっきまで笑っていたザックの横顔が、何かに釘付けになる。
あたしは自然にその視線の先を追っていた。