cali girl
あたしはずっとあいつを見ないでうつむきながら、ひたすら弁当を食べた。

あいつは、言葉がみつからず、放心状態でその場に立ち尽くしてた。

マユミ達が気まずそうにあたし達を交互に見る。

あたしはどうしたらいいのかわからなかった。


「あ、やっぱり香月先輩のとこにいた!リュウ~!お弁当作ってきたから一緒に食べよ♪」

あいつの彼女の声だ。

「しおり!わかった、今行くから先に屋上行ってて。」

あいつが彼女に叫ぶ。

そしてあたしに

「ごめん、行かなきゃ。とりあえず今日帰り一緒に帰んね?久しぶりにどっかよってこーぜ」
なんて言う。


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