cali girl
「だからぁ、これを気に桜井リュウに告っちゃえってコト。あんた達見てるとイライラすんだよね~。いい機会じゃん?」

マユミの言葉にミカもうんうんってうなずく。

ハルカだけが

「え!?アンって桜井君のこと好きだったの!??」

なんてびっくりしてる。

あたしだってみんなにバレてたなんてびっくりだよ。

「ハルカってば鈍すぎ。ホント鈍感だよねぇ。まぁ男はあんたのそーゆーとこが可愛い!とか思うんだろーけどさ」

ミカが言うと今度はマユミがうなずく。

あたしってそんなバレバレだったんだ!

急に恥ずかしくなってきたし。

「とにかく。どうせ告っても告らなくても会えなくなっちゃうんだから。今までためてた思いをここでぶちまけちゃったら?近すぎて気ずいてないだけで、あいつに女を意識させてやったら、この友達以上恋人未満の関係もやっと終わるんじゃない?」


「ずっと友達でいたいっていうアンの気持ちも分かるけどさ。このままじゃあんた一生桜井のこと思ってそうだし。ハッキリさせて、ダメだったとしても離れるわけだしさ。いいチャンスだよ。吹っ切るためにもさ」

ミカとマユミが交互に言う。

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