cali girl




あたしは、ダン兄の話を黙って聞いていた。

ショックというよりも、今まで探しても見つからなかったパズルのピースが、次々にはまっていく感じだった。

そして、数カ所穴のあいていたそのパズルが、今ようやく完成した…


夏休みに、必ず子供達も一緒に、毎年訪れていた、バレリー夫妻のお墓参りのわけも。

クリスティーンおばさんの両親が、ダン兄に向けていたあの眼差しも。

信じられないというより、全て納得のいく話だ。



あたしは、目の前にいるダン兄に、何て言ったらいい?



< 237 / 305 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop