cali girl
「ぶはっ!オレやっぱお前好きかも。」
ザックは突然笑って言った。
あたしの頭の中は、?でいっぱいになる。
あたしなんかウケるようなこと言った?
至って、真面目な発言なんですけどっ!
不思議顔のあたしにザックが言った。
「普通女ってさ、何があったかが大事っつーか。気持ちより事実を気にするじゃん。浮気したかどーかって。少なくとも今まで付き合ってきた女はそうだったから。アンナの考え方は嫌いじゃないよ。ってかすげーいい。
ありがとう。」
あたしは何て答えたらいいのか分からなかった。
あたしがこんなコト言えたのは、きっとあたしとザックは似てるから。
何も言わなくても分かってしまう。
「アンナには、全部話すよ、正直に。ここに来る前から、決めてたから。」