cali girl
準備を終えて、リビングへと降りていくと、黒いタキシードを着て、照れくさそうに立ってるダン兄が目に入った。
かっこいい…
素直にそう思った。
元々、あたしとは似てない整った白人顔のダン兄は、人形みたいにキレイでかっこいいけど、今日は一段と、童話の中の王子みたいで、見とれてしまった。
女の子なら、一度は憧れる、白馬に乗った王子様。
まさに今そのみんなの想像の中にいる王子が目の前にいる。
あたしがダン兄に見とれてると、ダン兄もあたしを見て、目線が止まる。