cali girl


"そんなに気になる?"

不意に耳元で声がして、あたしはビクッとする。

"な、何が!?"

心の中を悟られたくなくて、言った言葉。

でもバレバレだったみたい。

"お兄さんのコト。好きなんでしょ?いいの?"

その言葉に、アタシの顔が赤くなるのが分かる。

"全然っ!兄だよ?有り得ないって。"

笑って返すあたしに、ディミアンは真顔で返す。

"素直になったほうがいいよ。後で後悔しないためにも。"


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