cali girl
「桜井とこーして一緒にバカ言って笑ってられるのもあと数日しかなくて、だからこそ言わなきゃいけないことがあって、」

なかなか「好き」というそのたった一言にたどり着けない。

頭は相変わらず真っ白で、自分でも何をしゃべってるのかあまり把握できない。

ただ伝えなきゃ!って思いが勝手に言葉を並べる。

あいつが真剣に聞いてくれていることに少しほっとする。

いつもの調子で「なーに改まってんだよ。俺ららしくねーじゃん」なんて軽く言われたら、あたしの決心は消えてしまいそうだったから。

あたしは桜井のこーゆーとこが好き。

ふざけてんだけど、肝心なとこはおさえてるっつーか、相手の空気が読めるっていうか。

さりげなく優しいとこ。

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