cali girl

旅立ち



ついに引越の日がやってきた。

あいつとは、今だに話せていない。

ただ噂で彼女と別れたって聞いた。

少しだけ期待してしまう自分が嫌だ。

返事を期待して告ったわけじゃなく、ホントにただ純粋に気持ちを伝えたかっただけなのに、どこかに少し期待してしまう自分がいる。

けれど期待すればするほどつらくなる現実。

あたしはあと数時間後に、何年もあいつの顔が見られなくなるのだ。


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