cali girl
階段を降りてる途中で、あたしはびっくりして荷物を落としそうになった。

「桜井!?」

そう、玄関にはあいつが立っていた。

「あ、杏!今呼ぼうとしたとこだったの。桜井君がわざわざ見送りに来てくれたのよ。まだ少し時間あるから2人で話してきたら?」

ママってば、そーゆー勘は鋭いんだ。

あたし達に気を使って、リビングへと戻っていく。

「ごめん、こんなギリギリにおしかけて。でもどうしても最後におまえと面と向かって話がしたくて。」

あぁ、桜井はこーゆーやつだった。

だから惚れたんだ。

< 49 / 305 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop