cali girl
「表出て話そっか」

あたしは桜井を家に面した通りまで連れ出した。

あたし達はうちの壁にもたれかかるようにして並んだ。

「実はここ数週間考えてたのは、おまえにオレの本当の気持ちを伝えるかどうか、ギリギリ今の今まで悩んでた。」

桜井が切り出す。

「香月が3年以上も帰ってこれねぇって事実がある以上、ホントのこと言ってしまったらおまえを苦しめるだけなんじゃないかと思って。」

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