気まぐれヤンキーは、私に夢中。
「…てめーら、自分たちが何したか分かってんのか」



工場内にドスのきいた低い声が響き、肩で息をした澪川がこちらに向かって歩いてくる。



「澪川!来ないで!この人たちの狙いは」



私が言い終わるよりも先に、澪川がクラスメイトたちに殴りかかった。

相手の攻撃をノールックでかわしつつ、一撃で急所を突いて次々と倒していく。

30秒ほどで見事に全員気絶してしまった。

< 11 / 34 >

この作品をシェア

pagetop