気まぐれヤンキーは、私に夢中。

胸のざわめき

体育祭の振替休日が明けて、またいつも通りの日常が始まる。



「これありがとう」



登校してすぐ、澪川に洗ったシャツを返す。



「別に……腕は?」



相変わらずそっけない感じながらも、怪我の容態を気にしてくれる。

…なんか、胸のところが変な感じする。なに、これ…?こないだ助けてもらったときもそうだった。



「まだ痛むけど、大丈夫」



シンプルな返事をして自分の席に着く。

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