気まぐれヤンキーは、私に夢中。

もしかして私…

昼休みになり、いつも通り購買でコロッケパンを2つ買い、教室に戻る。

袋を開けて食べ始めるも、なんだかお腹がいっぱいで食欲がない。

買うの1つだけで良かったなと思いながら、半分かじったパンを鞄にしまった。



「…食わねーの?」

「うん、なんか食欲なくて」

「…なんで?」



私の食欲がないことを相当不思議に思ったのか、極力人と関わらない澪川が質問してきた。



「私も分からない。元気なんだけどな」



澪川は腑に落ちない様子だったけど、それ以上は聞いてこなかった。

…あれ、なんか……

澪川と話し終えたとき、自分の鼓動が早まっていることに気付く。

もしかして…………これが恋、なのかな…?

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