気まぐれヤンキーは、私に夢中。

……可愛い

澪川side

音楽を聴いていたら急にヘッドフォンが外された。

振り向くと、パジャマ姿の真白が俺を覗き込んでいる。



「澪川、食器洗いありがと」



………可愛い。

不覚にもそう思ってしまった。

これ以上目を合わせていられなくて、慌ててそらす。



「…別に」



そっけない返事をしてしまった。

もっと素直な反応が出来たらいいのに、と自分自身に呆れる。
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