気まぐれヤンキーは、私に夢中。

同居生活最終日

そして、同居生活最終日になった。

夜ご飯を食べ終え、澪川が帰る準備をする。

ちょっと寂しいな、なんて思いながら玄関でお見送りをする。



「……さんきゅ」



澪川がドアの方を向いたまま呟いて、私の返事を待たないまま帰って行ってしまった。

リビングに戻り、ソファに座る。



「こんなに広かったっけ、この家」



ぽつりと独り言を零す。元の生活に戻っただけなのに、やけに寂しい。

さっきまで一緒にいたのに、もう澪川に会いたい。

明日学校に行けば会える、と自分を元気づけてお風呂場へ向かった。
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