気まぐれヤンキーは、私に夢中。
澪川の真意は分からないまま、4月になった。今日はクラス発表の日だ。

校門を通り、昇降口の横にある掲示板を見る。



「真白、真白…」



自分の名前を呟きながら書かれている文字に目を通していく。



「あった!」



自分と澪川の名前が続けて書かれている。

喜びと安堵で立ち尽くしていると、背後から声が降ってきた。



「教室行かねーの?」



はっとして振り返ると、澪川が私を見下ろしている。



「びっくりした。行こ、澪川」
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