気まぐれヤンキーは、私に夢中。

私の進路

夏休みが終わり、新学期が始まる。昼休み、高校3年生の秋ということもあり、進路希望について頭を悩ませる。

進学するか、就職するか…。特に学びたいこともないし、かといってしたい仕事もない。

澪川は、バイト先の車屋から、卒業したらうちに来ないかと声が掛かっているらしい。



「社員登用されるなんて、澪川かっこいい」

「…俺は真白が1番かっこいいと思うけど」

「そう、かな」



いつもの澪川なら、「別に」とか言いそうなのに。嬉しさと戸惑いで微妙な返ししかできなかった。

キーンコーンカーンコーン…

5時間目の予鈴が鳴る。



「次、何だっけ?」



照れ隠しで慌てて話をそらした。
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