気まぐれヤンキーは、私に夢中。

卒業の日

そして卒業式の日を迎えた。

卒業式を無事に終え、満開の桜並木が続く道を澪川と歩く。



「これから、どうする?」

「帰るけど」

「そうじゃなくて。…私はこれからもたくさん澪川に会いたい」



勇気を振り絞って気持ちを伝える。「会おうと思えばいつでも会えんだろ」とか言われるのかな………。

澪川が少し驚いた顔をして私を見る。



「…付き合うか」

予想外の言葉に思考停止する。

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