気まぐれヤンキーは、私に夢中。
澪川side
入学式が終わり、2階にある体育館から1階の教室へ移動している途中で、さっきの女の胸に付いていたブローチが風に飛ばされて窓から落ちてしまった。
すると次の瞬間、そいつがためらうことなく2階の窓から飛び降りてブローチを拾った。痛がることもなく、平然としている。
そのあと、教室でオリエンテーションがあったけど、女のことが気になって、話は何も入ってこなかった。
終わった瞬間に、女に話しかける。
「…お前もトップ目指してんの?」
「トップ…?何それ?それと、私の名前は“お前”じゃなくて“真白”」
「…は?お前…じゃなくて真白、トップになるためじゃねーなら何でこの学校に入ったんだよ」
「家から1番近い学校がここだったから」
真白のあっけらかんとした答えに俺は唖然とした。
それと同時に、真白のまっすぐさをすごくかっこいいと思った。
これが真白との出会いであり、俺の初恋の瞬間でもあった。
入学式が終わり、2階にある体育館から1階の教室へ移動している途中で、さっきの女の胸に付いていたブローチが風に飛ばされて窓から落ちてしまった。
すると次の瞬間、そいつがためらうことなく2階の窓から飛び降りてブローチを拾った。痛がることもなく、平然としている。
そのあと、教室でオリエンテーションがあったけど、女のことが気になって、話は何も入ってこなかった。
終わった瞬間に、女に話しかける。
「…お前もトップ目指してんの?」
「トップ…?何それ?それと、私の名前は“お前”じゃなくて“真白”」
「…は?お前…じゃなくて真白、トップになるためじゃねーなら何でこの学校に入ったんだよ」
「家から1番近い学校がここだったから」
真白のあっけらかんとした答えに俺は唖然とした。
それと同時に、真白のまっすぐさをすごくかっこいいと思った。
これが真白との出会いであり、俺の初恋の瞬間でもあった。