気まぐれヤンキーは、私に夢中。
澪川side
全速力で走って学校へ向かう。
体育倉庫が見えたところで異変を感じた。
周りに誰もいないうえに、ドアが半開きになっている。
「真白!」
息を切らしながらドアを開けるも、そこはもぬけの殻。
どこに行ったのかと考えを巡らせていたとき、メールの通知音が鳴った。
内心焦りながらメールを開くと、動画が1本届いていた。
⦅「この辺でいいだろ。そこの柱に縛り付けとけ」⦆
再生ボタンを押すと、そんな音声とともに、気を失った真白が落ちていた有刺鉄線で柱に縛られる映像が流れた。
溢れそうな怒りを抑え、頭をフル回転させる。
最初のメールからそう時間は経っていない。この短時間で行ける廃工場は……。
答えが出るのと走り出すのは同じタイミングだった。
全速力で走って学校へ向かう。
体育倉庫が見えたところで異変を感じた。
周りに誰もいないうえに、ドアが半開きになっている。
「真白!」
息を切らしながらドアを開けるも、そこはもぬけの殻。
どこに行ったのかと考えを巡らせていたとき、メールの通知音が鳴った。
内心焦りながらメールを開くと、動画が1本届いていた。
⦅「この辺でいいだろ。そこの柱に縛り付けとけ」⦆
再生ボタンを押すと、そんな音声とともに、気を失った真白が落ちていた有刺鉄線で柱に縛られる映像が流れた。
溢れそうな怒りを抑え、頭をフル回転させる。
最初のメールからそう時間は経っていない。この短時間で行ける廃工場は……。
答えが出るのと走り出すのは同じタイミングだった。