極道一家の一人娘は不良高校で天下をとりたい。

大会1

昼休みになった。

校庭を覗くとすでに10数人が集まっていた。

私も急いで校庭に向かった。

「はーい、今日戦う人はこのホワイトボードに名前書け〜」
私がホワイトボードに名前を書いてると…
「おい笑 お前ほんとにバトルの?多分失神して終わりだぜ?」
大会の仕切り役のような男が笑いながら言ってきた。
「大丈夫だよ、私強いから。」
「ふーん、笑 まぁ女だからって手加減しねぇからな?」
「うん、私も手加減しないであげるね」
私はそう言ってニコリと笑った。
「…、まぁいいわ笑」
私たちの会話は周りのほぼ全員に聞かれていたようで、みんな大体笑って私を馬鹿にしていた。
その中で一人、静かにこちらを見ている男がいた。
赤髪の緑の瞳の男で、私と目が合うと、にこりと笑った。
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