極道一家の一人娘は不良高校で天下をとりたい。

大会2

「よーし、じゃ次は〜、楢崎と三田ー。ふっ笑 お前本当に大丈夫なのか、楢崎?今なら辞退してもいいんだぜ?笑」
そう笑いながら言う仕切り屋の男。
「(さっきと同じ事をまた、よく飽きないわね。…少し驚かせてあげようかな^ ^)」
その数瞬後、桜那は仕切り屋の男の胸ぐらを掴んだ。
男はギュッと桜那の手を解こうとしたが、ビクともしない。慌てながら
「手を離せよ!じゃないとお前をボコボコにするぞっ!」
そう桜那に怒鳴りつけた。
まだ懲りてなさそうな様子に呆れた桜那は、無言で手に力を込めた。するとだんだん男の身体が宙に浮いていった。苦しそうな顔で足をジタバタとしながら男はようやく謝った。
「ごめん、俺が間違いだった。もう何も口出さないから許してくれ。」
「…許してくれ?」
「…、許してください。」
「…、いいよ^ ^」
地面に膝をつきながら男は安堵の息をついた。
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