極道一家の一人娘は不良高校で天下をとりたい。

大会3

ざわざわーー。。
「あいつ、やばいやつじゃん。」
「いや、あの仕切り屋が弱いだけなんじゃね?」
「まぁ、どちらにせよ次の試合でわかるな。相手はなんたってクラスで1番の三田だからな。」
「あー、あの二年のお三方に認められたという?」
「そうそう、あいつに勝てたら…あの女ヤバいやつだよ。」
「俺ら一年の中でトップだな。」
そう試合を観戦している男達が言う中、桜那は久しぶりにワクワクしていた。
「ふーん、三田って人に勝てば一年のトップで、二年の3人とも戦う口実ができるわけね。面白いじゃん。絶対勝たなきゃ!」
「…」
三田は騒ぎの中、終始無言だった。なぜなら3人のうちの一角、源一茶が見に来ていたからだ。
「(やばい、あの方に負けているところを見られたらせっかく認めてもらえたのに、パーになる。)」
桜那がワクワクしている一方で、三田は手に汗を握っていた。
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