ヨルの探偵Ⅱ
Prolog
「──……ねえ、あの話知ってる?」
「なに? また夜の探偵屋の話?」
「違うよ。bsと女の子の話だよ」
「あ~、あの綺麗な子ね。 いつの間に仲良くなったんだろ」
「どんな関係性なんだろうね? bsは夜の探偵屋探してたし、まさか……?」
「なにその御伽噺みたいな話、ありえないでしょ」
「それもそっか。でもあの子、不思議な感じだよね」
「わかる。綺麗だけど、いつから……」
「ね、どうしてあんまり記憶にないんだろう」
「……さぁね。それこそ夜の探偵屋にでも聞いてみたいよね」
「あはは、真夜中二時の電話BOX?」
「3コール。繋がったら、私たちの大事なものをお代に貰われちゃう
────────それって、何だか悪魔みたいね」