Devilの教え
「だったら教えて!」

「……マジでスガ恨む」

 苦々しげな声を出し、ジーパンの後ろのポケットに入れられたアスマの手は、そこにあったスマホを掴んで出てきて、


「五秒で登録しろ」

 あたしの方へ差し出した。


「待って! 待ってね!? あたしがスマホ出してから5秒にして!」

「…………」

「待って! ちょっと待って! スマホが……んと……」

「鞄の中、整理しろよ」

「分かってる! でもちょっと待って!」

「時間ねえって言ってんだろ」

「分かってるってば! あった! あった!」
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