Devilの教え
けど、アスマは言わない気がした。
根拠なんかどこにもないけど、この手の恋愛話には興味ないだろうから面白おかしく誰かに言う事はないだろうし、何よりアスマにとってもスガ先輩もマサキさんも「知り合い」だから言えないと思う。
そう思ったから。
「あたし……見ちゃって……」
おずおずと口を開くと、アスマは両眉をグッと寄せ、「幽霊か?」とすっ呆けた事を言い出した。
「違う! ってか幽霊見てもスガ先輩関係ないじゃん!」
「スガの幽霊とか言い出しそうだろ、お前」
「言わないし、スガ先輩生きてるし!」
「生霊ってのがいるだろ」
「そうじゃない! 見てない! それに幽霊見たからってアスマに相談したりしないし!」
根拠なんかどこにもないけど、この手の恋愛話には興味ないだろうから面白おかしく誰かに言う事はないだろうし、何よりアスマにとってもスガ先輩もマサキさんも「知り合い」だから言えないと思う。
そう思ったから。
「あたし……見ちゃって……」
おずおずと口を開くと、アスマは両眉をグッと寄せ、「幽霊か?」とすっ呆けた事を言い出した。
「違う! ってか幽霊見てもスガ先輩関係ないじゃん!」
「スガの幽霊とか言い出しそうだろ、お前」
「言わないし、スガ先輩生きてるし!」
「生霊ってのがいるだろ」
「そうじゃない! 見てない! それに幽霊見たからってアスマに相談したりしないし!」