Devilの教え
 窓を開けてアスマが目を向けるあたしの手には、アスマの飲み残しの炭酸飲料。


「お前、絶対金返せよ」

「分かってるってば」

「タクシー」

「うん?」

「ここにいりゃすぐ捕まる」

「分かった」

「じゃあな」

「うん! またね!」


――だけど、仮令「友達」っていうものがどんなものであろうと、あたしはあたしの自己中な行動に付き合ってくれるアスマと「友達」以上の関係になりたいと思った。




 第四話 了
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