Devilの教え
「起きたら帰って親に謝れ」

「謝るのは……やだな……」

 不貞腐れたあたしの言葉に、アスマはちょっとだけ鼻で笑って、


「とりあえず帰るだけで反省してるってのは伝わるんじゃね?」

 小さく言葉を吐き出すと、大きく欠伸をした。


「何か今日のアスマっていつもと違うね」

「んあ?」

「言ってる事が捻くれてない」

「俺は基本捻くれてねえよ」

「でも、あたしの親が言うような事、アスマも言うと思わなかった」

「お前が聞いてくる内容にもよるだろ」

「そうなんだけど……」

「何だよ? 期待外れだったってか?」
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