Devilの教え
「だからアスマの足、挟ませて」

「ふざけんじゃ――って、おい! 何してんだよ!」

「うん。しっくりくる……」

「こねえよ!」

「アスマ……気持ちいい……」

「ああん!?」

「アスマの体温……」

「おい、コラ」

「……気持ちいい……」

 親と喧嘩して心身ともに疲れたあたしは、アスマの片足を両足の間に挟んで、その温もりに物凄く安心して、そのまま静かに眠りに落ちた。
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