Devilの教え

「アスマ立って!」

「なあんで」

 手に負えないって思いながら、普段からは想像出来ないアスマの姿に、こんなところが見れて嬉しいって思ってしまった。


「アスマ眠いでしょ!?」

「眠てえ」

「んじゃ、家に帰ろうよ」

「歩くのが面倒臭え」

「引っ張ってってあげるから!」

「んー」

「ね!? ほら立って! ふかふかの布団が待ってるよ!」

「布団……」

 三分の二は閉じちゃってる瞼で、それでも何とか立ち上がったアスマは、その途端にフラッと足元をフラつかせ、テーブルに手をつく。
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