Devilの教え
 体裁を気にするアスマの話を聞いて思った事。


 それはきっと間違ってないんじゃないかと思う。


 そう思うとアスマを迎えに来る前に感じてた何とも言えない重い気持ちがスッと浄化されたように消えていくのを感じる。


「ねえ! アスマ!」

「……あんだよ」

 うつ伏せに寝転んだまま器用に炭酸ジュースを飲んでいたアスマは、口から缶を離しうざったそうにこっちを見る。


「あのね!? アスマが女の人に家を教えたくないって聞いたんだけどさ!?」

「スガにか」

「うん! で、それって女の人が勝手に家に来ちゃ嫌だからって聞いたんだけどね!?」

「ああ」

「それも体裁とか世間体?」

「ああ」
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